介護の「介」を愉快の「快」に

日々

認知症と家族と介護職
2022/03/03
さっき話したことや、今日あった出来事の全てを忘れてしまうお母様について、息子さんから相談があった。
母が間違った事を言ったり、忘れてしまっている時には、母が間違っているのだと「認知症なんだよ」と伝えた方がいいですか?
忘れてしまうたびに、忘れた事や認知症なのだという事を何度も聞かされるのは、やっぱり辛いことだ。
もちろん言われたことはハッキリ思い出せず忘れてしまっても、なんとなくモヤモヤした気持ちは心の奥底に残ってしまったりもする。
それが落ち着かない行動を生み出したり、認知症を悪化させてしまうこともあるから、言葉選びや会話は難しい時もある。
「家族は、辛いです…」
絞り出すように呟いた息子さんの言葉が胸の奥に残る。
私は、しっかりお話をうかがいお気持ちに寄り添えただろうかと、会話を思い起こす。
介護職は、健康と清潔を保つことだけが仕事だとは私は考えていない。
お年寄りのお風呂介助、トイレへの誘導、食事の介助はもちろん大切な仕事だが、それ以上に
その人が失いつつある世界と「現実」を繋ぎ、ひと時でも安心できる時間を提供することが、介護職の仕事ではないだろうかと、私は信じている。
今日の自分は、親身にみなさんと向き合えただろうか?
今日の自分は、あの人の隣で疲れた顔でイライラしていなかっただろうか?
今日の自分は、あの人の横を声もかけずに忙しく通り過ぎなかっただろうか?
誰かのせいや、何かのせいにするのは簡単だが、人と向き合うということは、自分と向き合うことなのだと、介護の仕事に就いてから、日々学ばせていただいている。
介護福祉士として、律するのは、常に相手ではなく自分の心でありたい。
改めてそう感じた一日だった。
介護の「介」を愉快の「快」に
宅幼老所和らぎの家
高山さや佳

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